条里制と条坊制

本来、「条里制」とは班田収受と深くかかわっていると思われていたが、最近では、直接の関係はないとの見方もある。いずれにせよこれは田を対象に土地の表記のシステムで、「条坊制」とは、都を作る都市のプランである。

「条里制(じょうりせい)」
日本において、古代から中世後期にかけて行われた土地区画(管理)制度である。ある範囲の土地を約109m間隔で直角に交わる平行線(方格線)により正方形に区分するという特徴があり、現在も北海道と沖縄を除く日本各地に条里地割の遺構が残っている。

条坊制(じょうぼうせい)」
中国・朝鮮半島・日本の王城都市に見られる都市プランで、南北中央に朱雀大路を配し、南北の大路(条)と東西の大路(坊)を碁盤の目状に組み合わせた左右対称で方形の都市プランである。