種子保管庫「Svalbard Global Seed Vault」

[種子保存の箱舟]

人類が知り得る限りの植物種の種子を保存する目的で、ノルウェー領ズバルバル(Svalbard)諸島のスピッツベルゲン(Spitsbergen)島で建設中の種子保管庫「Svalbard Global Seed Vault」の写真が18日に公開された。

「食料農業植物遺伝資源条約(International Treaty on Plant Genetic Resources for Food and Agriculture、ITPGR)」に基づき建設中の同施設は、別名「ノルウェー種子バンク(Norwegian Seed Bank)」とも呼ばれている。

この施設は「地球最後の日」に備えて多くの植物の種子を保存するため北極圏の永久凍土層に建設され2008.02.26から運営を開始した。気候変動、戦争、天災、人災から生物多様性を守ることを目的に、この貯蔵庫には現在、既知の植物種数の2倍に当たる450万種の種子を保存できる。

砂岩山の永久凍土に120mのトンネルにより埋め込まれ、厚さ1mの強化コンクリートにより保護されている。200年間の冷凍状態を保つように設計されていて現在の海水面の130m上方に位置しているため北極の氷が融けても水没の危険はない。
写真はエントランスの様子であるが、究極の建築とはこのことか・・

http://ka28blog.jugem.jp/?day=20080225