アトリエ・ワン
アトリエワン
塚本由晴と貝島桃代によるユニット。
建築だけではなく、都市にもまなざしを向けた著作やプロジェクトが秀逸。
「メイド・イン・トーキョー」 や「ペット・アーキテクチャー・ガイドブック」 などが有名。
「メイド・イン・トーキョー」では、建築の専門的な構成や美学にとらわれない普通の建物に焦点を当てた「ダメ建築」というカテゴリーを取り上げ、東京の現在を読み解く試みをした。
ココではそんな建物を否定するのではなく、むしろ都市環境という視点から再評価すれば、ある種合理的な「まとまり」としてみることができると「環境ユニット」と名づけてサンプリングして見せた。
新しい試みともいえるが、歴史や都市史が全体を見通した通史として描けなくなった現在に、カタログ化して並べることの有意義さと可能性を打ち出したといえる。
これ以降、「ペット・アーキテクチャー」も含めて、都市に対しての興味を持たせた功績は大きい。
ダメ建築とは、周辺環境や与えられた条件などのプログラムに対して愚直に従って、できちゃった建物のこと。
1992 塚本由晴と貝島桃代によりアトリエ・ワン設立
塚本由晴(Yoshiharu Tsukamoto) 1965 神奈川県生まれ
1987 東京工業大学工学部建築学科卒
1987−88 パリ建築大学ベルビル校(U.P.8)
1992 貝島桃代とアトリエ・ワン設立
1994 東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)
現在、同大学大学院准教授
貝島桃代 (Momoyo Kaijima) 1969 東京都生まれ
1991 日本女子大学住居学科卒
1992 塚本由晴とアトリエ・ワン設立
1994 東京工業大学大学院修士過程修了
1996−97 スイス連邦工科大学奨学生
2000 東京工業大学大学院博士課程修了、修士(工学)
2005−07 スイス連邦工科大学客員教授
現在、筑波大学講師