DELIRIOUS NEW YORK (錯乱のニューヨーク)
- 作者: レムコールハース,Rem Koolhaas,鈴木圭介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/12/01
- メディア: 文庫
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オランダの建築家 レム・コールハースのもっとも有名な著書。
この中で語られている「マンハッタニズム」に当時の若い建築家たちは大変大きな影響を受けた。
「マンハッタニズム」とは、20世紀初頭のニューヨークの摩天楼の建築についての理論で、もっとも先鋭的な理論として注目された。
当時のヨーロッパに対してアメリカではまったく違ったモダニズムが展開されていた。未来派や表現主義やロシア構成主義などとイズム(主義)がにぎやかし頃、ヨーロッパのマニュフェスト達は主義主張をかざしていたが、アメリカではそんな主義よりも異様な状況があった。資本主義の社会では経済効率や欲望がそのまま反映されたような大きなビルが大量に作られていった。実用主義(プラグマティズム)者達は、芸術的な美学よりも現実が、超高層ビルや摩天楼を作り出していた。ロックフェラーセンターなどはその中でも「天才なき傑作」で、究極の建築だという理論。
コールハースはマンハッタンのゴーストライターだと言って、このように、マンハッタンの様子を説いて見せた。
レム・コールハース(Rem Koolhaas、1944 - Nederland)
建築家、都市計画家。
1944 - ロッテルダム生まれ
1952-56 - インドネシアのジャカルタ
1962-72 - ジャーナリスト、映画脚本家として活躍
1968-72 - ロンドンのAAスクール
1972-78 - 米国コーネル大学等
1978 - 「錯乱のニューヨーク」出版
1980 - OMA設立(ロッテルダム)
1994 - ハーバード大学教授
1995 - 「S, M, L, XL」出版
ジャーナリストおよび脚本家としての活動の後、ロンドンの英国建築協会付属建築専門大学(AAスクール)で学び建築家となった。
OMA(Office For Metroporitan Architect)主宰
またハーバード大学大学院デザイン学部における“建築実践と都市デザイン”の教授でもある。