世界 三大発明


世界三大発明
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活版印刷」「火薬」「羅針盤 」を世界三大発明という。

ルネサンスの三大発明とも呼ばれるが、火薬と羅針盤は既に中国で発明されており、ヨーロッパに持ち込まれてから改良されたという意味では発明ではないし、印鑑や版画などの技術も東洋で実用化されていた。(中国では紙もあったので。4大発明というらしいが・・)後の大航海時代宗教改革、科学革命などに大きな影響を与えたという歴史的意義があるため発明ということになっている。西洋での歴史とはこのようなことがよくあると思えばよい。
 norte dam church
とりわけ、活版印刷術(1450年頃)の普及については、ヨハネス・グーテンベルクによるものが大きい。

それまでは口伝えか、写本によっていたため時間と労力がかかり、高価なものとなっていたため、誰でもが手にすることができなかった。

ところが、印刷技術というものは大量に生産することができるため、16世紀の宗教革命運動には大きな役割を果たした。

歴史的な事実の問題はあるものの、これらの技術が発明(改良)を経て普及する歴史は、市民がそれまで手の出せなかったものや事物を手にしていく歴史と重なる。

言い換えれば、近代化の歴史は「市民の開放」の歴史ともいえるわけである。
これによって、教会の役割の一つであった「メディア」の機能が失われたとも考えられる。
phot by caribb<Frick!>
 

ちなみに、
元来「教会堂」というビルディングタイプは、祈りをささげる場所というほかに、誰でもが訪れれば神と出会えるための施設であったといえる。

聖書をはじめ高価な書物どころか、文字すら判別できない庶民に
「神の存在を知らしめる」または「神の奇跡」を知らせるための仕掛けが随所に設けられていた。

ステンドグラスには、奇跡の数々がビジュアルに示され、見てわかる仕掛けであったし、プランニングからは効果的な動線と集中式の平面計画で、最後には天空から光(神)が光臨するという演出がなされている。まさに絵巻のものような劇的なテーマパークといえる。
「百聞は一軒にしかず」とはよく言ったものだと感心する。