クオリア(qualia)
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: ウェッジ
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
賛否両論があるが、養老孟司氏は解剖学を専門とし、茂木氏は脳科学が専門であり、ともに「心」という「ものに現れない」(臓器のようにあるものに対して)ことと、脳の関係を示唆している点で共通する。
ともに平易で分かりやすいことに定評があるが、これらに対しての批評も同じくらい辛辣である。
というもののある意味いろんな点を通して、「心」を解明しようとしていることは確からしい。(いろんな意味で・・だが。)
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/03/09
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
茂木 健一郎(もぎ けんいちろう、 1962年10月20日 - )
東京都出身の脳科学者(理学博士)。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員、東京工業大学大学院連携教授。
「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係(心脳問題)を研究している。また、脳と神経に関する一般読者向けの解説書を多く執筆し、テレビ番組や雑誌、週刊誌などマスメディアでも積極的に活動している。
「クオリア」と「主体性」
・・・・・前略・・・
クオリア(qualia)とは、私たちの心の中の表象を構成する要素の持つ独特の質感のことである。例えば、「赤の赤い感じ」がクオリアである。
私たちの心の中のクオリアを「私」が見るという構造は、「私」という「主観性」(subjectivity)の構造に支えられている。「私が赤を見る」という心的体験のうち、「赤」の「赤い感じ」がクオリアであり、一方、「私が○○を見る」という構造が主観性である。このように、クオリアと主観性は、表裏一体の関係にある。これが、私たちがクオリアと主観性を同一のフレームワークの中で理解しなければならない理由である。 ・・・・・・
後略(茂木健一郎[クオリア・マニフェスト])
かなり端折ってしまうと「質感」を感じる「主体」はどこにあるのかという"はなし"。