環境との距離

mon09.jpg「環境」の楽しみ方。
例えば最近の都市環境は、画一的で面白くないという見方が大方であるが、少し視点を変えると、環境との接し方が単一的で面白くないという言い方もできる。
さらには、環境と接するときに「身体」を使うという方法から、遠ざかっているともいえると思う。

つまり、登山やスキーなどに象徴される(スポーツなど)ように、環境(自然)と一体になる、または対話するような接し方が、変化してきて、環境との接点に「身体」が絡まなくなってきているということではないだろうか?
環境(自然)を見出すとき、「身体」を使わないと実はそれほど面白くない。
もっとも「建築」を考えるとき、直接的には「身体」は使わないけれど、「身体性」という意味では、環境と対話したり、環境を読み解く方法が、基本計画やデザインテーマとして有効になる。

最近古地図を、基に街を歩くというマニアが静かに増えているが、これは、明らかに「身体的」に街を読もうとする基本的な楽しみ方だといえる。