科学の力

ブラックサイト・予告
本当に怖い作品でした。

<ネタばれがありますから注意してください。>

「ネット上での匿名性があおる恐怖」という設定は、今も含めて実感しますが、「画面(モニター)の向こう」側にある事実は、いわゆる「対岸の火事」ということじゃないかと考えました。

それなら、今も昔も変わらない。「こちら側にある恐怖」は嫌だが、「あちら側」つまり危険が及ばないと平気である。
むしろ「他人の不幸は面白い」とばかりに、群がる「野次馬(根性)」であり、「高みの見物」である。


昔から誰にでもある心理や、毎日・毎朝繰り返される「覗き見の癖」が、こんなことを引き起こさないとも限らない。

原子力」が有益な科学の発明であると同時に「爆弾」を生み出してしまうたことを知っているが、そんな可能性を持ち合わせていることを分かろうとしないこと。

「インターネット」は便利でなくてはならない存在になってしまった現実と同時に、こんなことを引き起こすかも知れない。

臭いものに蓋をしたり、誰か任せで規制をかける前に、少しでいいから考えてみようということ。

現代のネット社会を脅かす緊迫のサイコ・サスペンス。
公開殺人サイトを操る謎の犯人と女性FBI捜査官の息詰まる追跡劇をスリリングに描く。

主演は「運命の女」のダイアン・レイン
サイバー犯罪を専門とするFBI特別捜査官ジェニファーは、インターネット上にはびこるあらゆる犯罪を取り締まっていた。
そんなある日、“killwithme.com”という不審なサイトの情報が入る。
それは身動きのとれない動物が衰弱していくさまをライブ中継したもので、しかも主謀者を突き止められないよう巧みに操作されていた。やがて今度は、縛り付けられ薬物を投与されている男が映し出される。

しかも、アクセス数が増えるごとに薬物の投与量も増やされる仕掛けになっていた…。