卒制(卒業制作)について

芸術系大学において、卒業にあたって絵画や彫刻などの作品を作ること。また、その作品。
卒業論文に相当するものとして提出する。
では卒業論文(卒論)とは、「大学での研究成果を、最終学年である4年次に1年間かけて、論文の形にしてまとめたもの」となる。
読み替えると、「論文の形にして〜」というところが「制作の形にして〜」というのが「卒制」である。
最近は、工学部や環境系の大学でも、「建築やインテリア」などの分野で卒制が当たり前になっている。
(一昔前は、卒論と卒制の両方を義務つけられていたところもある。)
ここでは、その卒制のうち、特に設計(卒業設計)についての心構えとヒントについて・・・・

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)


紹介している新書は、「ぎりぎり合格への」ってキャッチコピーがついていますが、なかなか良くできています。まじめにこのとおりすれば、優秀な論文が書けるはずです。
また、しっかりと学生に対しての啓蒙もなされているので一押しです。
そもそも、論文や設計の指導のためのマニュアルを探していたところ、「ホントにそのとおり!」といろんな学生に勧めました。

さて、本論ですが「卒業設計」といっても、実は図面の書き方や製図の試験ではありません。先に言った「卒業論文」に値する「研究」が、それなりの「形式」でもってまとめられるものですから、ある種「内容」が重要です。
つまり、絵や図面、またはその計画になる前にしっかりとした「言葉」が当然必要になるわけです。
最終成果としては、図面や模型になりますが、それがしっかりとした「言葉」でつくられていないとマズイわけです。
「論文」は「言葉」で、できていますが、「卒制」は図やモデルなどで表します。表現の方法が違うという意味において、「言葉」の後に「図面や模型」があるということです。

「言葉」が重要であることが分かれば、先に読んでおきましょう。
「設計」という方法は別途に必要です。