Generic CIty (無印都市)

Generic CIty (ジェネリック・シティ)

レム・クールハース/OMAが「S・M・L・XL」の中で、世界中に増える、無個性な国際都市のことを「ジェネリック・シティ」と呼んでいます。
どこにでもあるようで特別な歴史性を持たず、絶えず更新していて、30年もすれば建築や町がすべて入れ替わってしまうような都市のことをさします。
このシンガポールもその代表的な都市だと指摘し、すべてがコントロールされている大きなショッピングセンターのようなイメージだとも言っています。一見綺麗ですが、様々な制度や規制が張り巡らされ、透明な監獄のようでもあり、その中に蠢く人の様子に、あまりぞっとしませんが・・・・その中にいると意外と快適なのかもしれません。

「アジア人が一番暮らしやすい都市」として1位に選んだということは、まさにこの現代が「透明で無個性な」ものを好むという現われなのでしょう。

絶版になっているのですが、日本での著作です。
レム・コールハース/ジェネリック・シティ@TN Probe 発行:TN Probe 1996年
著者:OMA/レム・コールハース