コンセプチュアル・アート (Conceptual Art)


直訳は「概念・芸術」という意味になるように、観念的な側面を重視した作品や行為をさす。1960年から70年にかけて世界中で前衛芸術として広まった。
作品の物質的な面や視覚的な面よりも、文字や記号などを多用した非物質的な素材による表現や、地図や図表またはビデオなどを駆使して表現され、観念に訴求する事を重視し、アースワークや建築的な構築物までも含まれる。
作家としては、マルセル・デュシャンから始まって、ヨーゼフ・ボイス、ジョセフ・コスース、デニス・オッペンハイムが有名どころで、アジアではナムジョンパイク、河原 温がいる。

これらの作品は従来の作品の形(形式)をとっていないために、はっきりいってよく分からないというものが多いという点であるが、それもそのはずで「芸術とは何か?」というような思想や意味を問うているからである。

投機や収集、はたまた商売のネタになってしまった芸術作品に対して、純粋な芸術とはなにものかということに対して真摯になればなるほど、その意味が問われるということ。

前衛芸術;アバンギャルド(avant-garde)
もともとはフランス語で軍事用語から来ている。最前線の前に立つということからも、政治や保守的な権威などに対して攻撃の先頭に立つという意味。