町屋「まちや」

町家(ちょうか、まちや)とは、主に京都の職住一体型の住居形式のことをさす。(特に区別して「京町屋」ともいう。)
特に江戸時代から昭和のはじめ頃までに形成された、商家(しょうか、商いの場や仕事の場を兼ねた商人や職人の家)の街並みをさし、日本中の城下町に存在する。

住居としてみる場合は、民家の一種であり、町家と書くことが多い。ただし歴史的には、「店屋」と書いて「まちや」と読んでいた

建築様式としては「町家造り」と呼ばれる。
「まちや」と読む場合は町屋とも書く。店舗としてみる場合は町屋と書く。

町屋は宿場町にもあったが、特に城下町でこれが形成されることが多く、武家屋敷と対比をなしていた。


町家の立地する敷地は、間口が狭く奥行きが深いため、「うなぎの寝床」と呼ばれる。

これは、江戸時代頃に町費が間口に応じて決められたためであるとする俗説が流布しているが、これは誤りであると思われる。遺構調査などによると、少なくとも鎌倉時代までに、この特徴的な区画割が行われていたようで、街路に面して最低間口5m前後で物理的に整然と分割されていたようである。
つまり、商家であるため、平等とは言わないまでも、出来るだけ均等に分割しようとした結果と考えるのが妥当であるといえる。